ギャンブルをやっていいかと聞かれたら、やらないで欲しいと答えると思う。何が怖いかというと、依存性。
依存そのものは、例えば好きなことに没頭したり、成長するために頑張ったりと、前向きな面もある。
でも、ことギャンブルについては依存するとデメリットのほうが多いんだ。なので、もしギャンブルをすることになっても、このデメリットを意識してやるようにして欲しい。
ギャンブルは「利確ができない」
賭け事は、お金が増えることもある。でも、減ることもある。少額の負けなら、友達とちょっと遊びに行くのと変わらない出費だったりもする。勝ったら、まさにラッキー。
これくらいの意識で遊ぶなら、まだ問題はない。問題なのは、「お金を増やしてやろう」と思い始めた時だ。そうなると、プロと呼ばれるほどの人になるまでは安定して増やすことはできない。調子がいいときもあるかもしれないけど、最終的にはマイナスになってしまう。これにはカラクリがある。見出しの通り、「利確ができない」んだ。何故なら継続的にギャンブルをする場合、勝った分は次の種銭となってしまうからだ。
具体的に、利確ができない理由を二つ挙げる。
①利確できるほど勝ちを重ねることが難しい
「種銭とは別に、目標額になったら一部利確する」って?その金額を達成するのがまず困難だ。
単純な話をするけども、ギャンブルの胴元は稼がなければならない。店舗の賃料、光熱費、スタッフのお給料etc…。なので、お客さん全体を見たら必ず平均的に負けるように出来ている。この中で、常に勝ち続けるためには経験と知識、現場を知る時間を費やさないと無理なんだ。運だけでは、中々難しい。
それに、利確ができたとしても、その後に負けがこんだら結局利確した分も種銭に逆戻りだ。だから、長期で見て勝ち続けるのは理屈で考えても本当に難しいことだ。
②換金リスクがある
これは、パチンコやスロットの話だけれども。以前は等価交換のお店もあったけれど、少なくとも今ほとんどの都道府県で等価交換のお店はなくなってしまった。つまり、サンドにお金を入れた瞬間に収支はマイナスになってしまう状態だ。そしてもしその日勝ったとして、貯玉をすれば次回の遊戯時にその換金リスクを回避して遊ぶことができる。でも一度換金してしまうと、玉・メダル数換算では結構なマイナスになってしまう。そのため、利確をせずに貯玉し続けたほうが効率がいい。そして、気づいたらそれも負けが込んでいるうちになくなっていくという流れだ。
ギャンブルは意識と時間を奪う
例えばパチンコ・スロットの場合。他の予定がないのならば平気で遊戯開始から夜の10時まで遊び続けるだろう。レース系のギャンブルであれば、チケット購入への期待と、買った後のレースの結果が気になって他のことに手がつかなくなってしまう。これがたまに、ならまだいいけれど、依存してしまうとこれがずっと続いてしまう。お客さんから時間と意識を長時間分奪ってしまうんだ。そして一番怖いのが、どれだけ時間と知識、経験を費やしたとしても、最後にはお金のやり取り以外のものが何も残らないんだ。想像してみてほしい。その費やしている時間の間に、別の友達は他の友達と遊んで仲良くなっているかもしれない。勉強をして賢くなっているかもしれない。何かしらプラスになるであろう行動をしているときに、君たちは何の成長もせずに時間だけを費やすんだ。シンプルに怖くない?
シンプルに体に悪い
レース系を鑑賞する際には、席に座ったり立ったりの動作はあっても基本あまり動かない。飲み物はビールかな?会場は屋外にあることが多いから、季節の影響をモロに受ける。炎天下や寒空の下そんな状況が長時間続く。実はあまり体によろしくない。そして、パチンコ・スロットに至ってはもっと悲惨だ。昔は喫煙できていたのが今は分煙になったので、そこはマシになったけれども、大音量と激しい光の演出にさらされる中、長時間座りっぱなし。しかも集中するから体に力が入った状態。目・耳・腰を酷使する。これで体が悪くならないわけがない。もし遊ぶ機会がやってきてしまったら、耳栓をつけて光を一番暗い設定にすることをオススメする。
ギャンブルが身を滅ぼす理由のまとめ
ということで、まとめるけれども、ギャンブルは
①利確しづらいため、最終的に財産を減らすことになる
②時間が膨大にかかる割に、知識や経験は残らない
③長時間様々な環境にさらされながら大きな動きがないため体を悪くする
の3点から、身を滅ぼす。なのでお父さんの願いとしては、かけ事をするのは友人に誘われて断れない時だけにして、例え少し時間があったとしても自分からは参加しないようにしてほしい。というところ。これは、実際にギャンブルで割と厳しい人生を送った経験を持つお父さんからの言葉です。
んじゃ、今回はこのへんで。またね。