だれにでもできる仕事なら、別におれがやらなくてもいーじゃん
私のほうが立場が上なのだから、だれにでもできる仕事なら、部下や立場の低い人がやればいいんだよ
こう考えて、雑用等の作業を自分がやらなくていい理由を探したこと、ありませんか？
ですが、考え方の問題ではあるけれど、逆にだれにでもできる仕事だからこそ自分がやったほうが色々といい方向に向かうことって、結構あると思います。
具体的な例を挙げながら、そんなだれにでもできる仕事を自分から率先してこなしたほうがいい理由を書いていきます。
事故がおこらない
例えば、トイレットペーパーが日に日に少なくなってきているのに、「今回の分は足りてるからいいや。どうせ最後に使う人が補充すれば大丈夫でしょ」なんて思いながらだれもトイレットペーパーを補充しなかったとします。そして、いざ最後の人が急いでトイレに行ったときに気づくんです。「これじゃ、紙が足りない・・・」
コミカルな例を出しましたが、似たようなことは割と日常で起こっています。備品の補充、資料の整理、設備の不具合etc…
だれかがやるだろうマインドだと、いつかだれもやらなかった果てに悲劇が待っている可能性があります。それなら、気づいた人がそのまま解決してしまうのが一番安全なのです。
それに、メンタルの問題はともかく、こういった雑務は少しの手間で終わらせられることが多いものです。
いつか自分が被害者になったときに、ぶつけ先のない怒りを抱くよりは、普段からそういったことに率先して取り組んだほうがいいと思いませんか？
評価につながる
細かいことでも、率先して行える人材は貴重なものです。細かいところまで気づき、それを問題としてとらえ、自身で解決する姿は、いい評価につながりこそすれ、マイナス評価になることはないでしょう。
また、そーゆー姿勢は自然と周りの人も気づくものです。
また、見られるだけでなく、おれはこれだけみんなの役に立ってるぞ、いろんなことに気付けるぞ、とアピールする心持ちで取り組むのもいいかもしれませんね。
だれにでもできる仕事から、周囲の問題が見つかる
先に挙げた2件は、特に役職が低い人たちが持つのがよい考え方だと思います。しかし、立場ある人間には、そんな時間もないし、何よりそういった雑務は役職が低い人たちの仕事。そう思う人もいるでしょう。
でも、立場のある人がそういった仕事をすることで、会社の問題を見つけることができるかもしれません。
もし、あなたが立場ある人だったとして。もし、雑務をあなたが行えてしまった場合、色々な問題の可能性が浮かびあがります。
・部下が、あなたの「気づき」の水準に達していない
上司は、部下を育てるもの。「気づき」というのは、仕事をする上でとても大事な要素です。足りていないことがわかってしまったなら、それを上手く伝え、部下を成長させなければいけません。自分の背中を見せる、というのが有効なときもありますね。
・部下がオーバーワークになってしまっている
些細な雑務であっても、やらなきゃいけないということはわかっている。でも、それをこなすだけの時間が確保できない！という場合。雑務は優先順位が下がりがちです。特に、直接仕事に関係のない事柄ならばなおさら。そうして、優先度の高いものを優先的にこなしていった先に、放置された雑務ができあがっている可能性があります。その場合は、上司としては仕事量調整という仕事があるはずですね。
・部下が、気づいているけど自分から行動しようとしない環境である
上司をあなどっている。給料に見合わない仕事はしない。会社の環境よりも自分の環境のほうが大事。少しでも楽をしたい。等々、部下の考え方に起因する可能性もあります。
対処方法は状況により変わってくるとは思いますが、部下のマインドに起因する問題も、放置しておくことはできません。そこを確認するためにも、一度率先して雑務を行ってみましょう。
周りと比べても、実質的なメリットはない。
今までの話で、なんとなく雑務もやったほうがいいのかな、くらいには思っていただけたでしょうか？ただ、もしこれに納得いただけたとしても、おそらくこう思う人が出てくるだろうなー、とは思います。
・なんで自分ばっかり・・・。
仕事量は給料と比例するはずなのに、同じ給料の同僚は雑務をしないで、自分ばかり余計な仕事をしている。不公平だ。
そんな感情が出てくるかもしれません。ですが、その考え方はむなしいものではないかと思います。
・やる必要があるなら、自身でやってしまったほうが気が楽です。
・雑務から会社のことを覚える機会はたくさんあります。
・他の仕事量をこなす二人がいたとして、雑務をこなすほうとこなさないほう、どちらが優秀と感じるでしょうか？
と、圧倒的に自分が率先してやったほうがメリットになる部分が多いんです。
なんなら、他人の仕事を奪う勢いで、こなしていくといいと思います。そうすることで、雑務をこなさない人間はどんどん孤立していってしまうのですから。
最後に
とまぁ、こんな具合に思考遊びをしておりました。極論もあったかと思いますが、雑務を率先して行うのはメリットが大きいかと思います。ただ、それを当然のことと考えてしまう方が傍にいる場合には、気を付けてください。僕の場合は、前社の社長がこのタイプで、危うく僕が潰されてしまうところでした。バランスは、大事です。
また、仕事をメインにして書きましたが、これは家族でもいえることです。是非、色々置き換えて考えてみてください。
全員が自分から率先して雑務をこなす世の中だと、世界は平和になるのに、とも思いますが、まずは自分から。わたしも率先して雑務に取り組もうと思います。
雑務について、考えてみました。
