雑記

その説教、責任転嫁になってない?

子供に「走るな」と怒っている親を見て、違和感を感じたのでその違和感を整理してみました。

違和感の原因を言語化してみると、「走るのって悪いことだっけ?」
でした。

子供の例から叱ることの正しさを考えてみる

一旦少し話が脱線しますが、親が子供に対し叱るべき物事は、
・その行動をすると子供自身、もしくは周りの人が危険である
・マナーの問題。子供が周りから白い目で見られることを防ぐため

の二つだと思っています。
それを踏まえて、親が子供に「走るな」と叱っていることについて考えてみます。

子供が危険だった場合の理由。
・体のバランスが悪く、走ると5割方転んでしまう。(それもかわいい)
・子供が走ると親が歩くより早いので、親から離れてしまう。
→車が来たときにかばい切れなくなってしまう。
マナーの問題
・スーパーとかで子供が走っていると、他の買い物客の迷惑になってしまう。

という理由が挙げられるかと思います。一見、どれも子供のために怒っているように感じられますね。それを踏まえて、ちょっと見直して見て欲しいことがあります。

「やれるけどやらない」と「やれないからやらない」は全然違う

子供が危険なので叱るという場合ですが、その中で、「自分が走るのがしんどいから子供の方を叱る」が含まれていませんか?
他の場面でも基本的には子供が走らない方がいいし、自分も楽だし。そんな気持ちで一緒くたに「走るな」って怒っていないかな、と感じたんです。

でも、よく考えてみてください。走るのって悪いことですか?走れるのってすごくないですか?あなたは今走れますか?
僕は、信号が点滅しているときに走れない体になっていることに気づいてしまいました。だから、僕が今子供に「走るな」と怒ったら、多分自分が走れないことの責任転嫁になってしまうって気づいてしまったんです。

相手のいい部分を殺して自分に合わせようとしている。大袈裟ですが、そんな感じにとれるなー、と。子供からしたら、走ることそのものがいけないように感じてしまうかもしれない。なので、この場合の正しい叱り方は、「ママの傍から離れないで」になるのかなー、と思いました。(これなら長所を殺していない)

そして、これは子育てだけでなく仕事や他のプライベートでも似たようなことがあるんじゃないかな、と思いました。
例えば、僕の仕事の場合は僕が持ち上げられないくらいの重量の荷物を人力で持ち上げているのを見たときに、「危ないからやめろ」って指導したり。まぁ、これは安全第一から考えたら至極当然なので、注意しなきゃだめなんですが。(突然の手のひら返し)
でも、これも持ち上げられないよりは持ち上げられる方がいいと思います。なのでこの場合の注意の仕方は「それを持ち上げるな」ではなく、「安全に気をつけて」になるんだと思います。
※クレーン使うより人力の方が早いもんね、しょうがないね。

注意を伝えなきゃいけない場面は多々ありますが、その叱り方によって相手の長所にブレーキをかけるようなことは避けられればいいなー、と思った、そんな出来事でした。

ちなみに、走れなくなっていることに気づいた自分は、可能な限り小走りを心がけ始めました。(これが中々しんどいけど悪くない
その記事はいずれまた。

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kocha
多趣味だが仕事が安定しない30後半の関西のおっちゃん。 物事の継続は苦手だが、アウトプットしたいことは沢山 あるのでブログを始める。 SEの経験もあるので、 趣味やIT,ガジェットの情報を発信し、読んだ人に喜んで もらいたいと思っている。