こちゃのブログ

人が最善を選べない理由

世のインフルエンサーと言われる人たちは、よく「こうすればいいのに」「こんな方法あるよ」と言ったことをよく発信してる。

そう言った発言は、良くも悪くも世の中に影響を与えていくことになる。興味あるなしに関わらず、多くの人にその声は届くことになるんだけども。

客観的に見て、その内容が最終的にメリットの方が大きいものであることは確かに多い。でも、その内容を実施できる人がほとんどいないのが現実だ。

…なんでだろうね?というのが今回の内容だ。現代だとホリエモン等が有名だけれども、ホリエモンはよく「馬鹿だから」と切って捨てる。

切って捨てることを否定はしない。というかホリエモンの立場から考えたら当然ともいえる行動なんだけども。その「馬鹿だから」の部分を、言う方も言われる方も納得できるように細かく言語化してみようと思うよ。

身近な例から認識する「最善を捨てる」人達

成人すると…いや、実態としては早ければ中学生から存在する「喫煙者」や「酒飲み」なんて人達。

この人たちは、必ず言われることになる言葉がある。

「身体に悪いからやめなよ」「年間換算すると、すごい金額になるよ。お金の無駄だよ」

客観的に考えて、これらは全くもって正しいと言える。でも、恐らく返答はこうだろう。「ストレス発散になってるから有意義な投資だ」「国のために敢えて税金を多く払っているんだ」「今がよければいいんだ」「身体を壊したらやめるよ」

この返答は特に重要じゃない。肝心なのは、「屁理屈を言ってでも最初っから止める気はない」ってことだ。

さて、この人たちは馬鹿だろうか?そんなことはない。この回答はむしろ屁理屈を生む賢さすらあるかもしれない。ただ、この件に関してのみ意固地になっているだけだ。

どうだろう?身近な事例すぎて強く認識していなかったかもしれないが、これも「せっかくよりよい道があるのに選ば(べ)ない人達」の例だ。何故選ばない、ではなく(べ)とつけたかというと、本人は自分の意思で選ばないことを選択しているつもりかもしれないが、実際は選べない状態だからだ、ということ。詳細は後述する。

何故最善を選べないのか

これには、様々な理由がある。

上記の例であれば、身体が欲してしまって抗えない、周りもやってるから、その環境で自分だけ止めることが難しい、現状では生活に悪い影響が出ていないから止める理由はあってもやめなければならない理由とまではなっていない、等々。外部からの影響ではどうしようもないこともある。

他の事例でいうなら、周りに迷惑がかかる(と思いこんでる)から、楽しい気分に抗えないから、等々理由はいくらでもある。要は、人は美味しいものを沢山食べたいし、美味しくないものは食べたくないし、夜更かしはしたいし、遊んでいたいんだ。

頭ではどうしたほうがいいかわかっていても、本能や感情、あるいは金銭や法律等、抗いがたい理由で最善を選べない、ということ。

逆に言うなら、もしこれらの楔を取り除くことができたなら、彼らも最善を選ぶことができるようになるだろうと思うよ。ただ、それは相手の本能や感情に訴えるくらいのものじゃないと難しいだろうね。

結論:選べない選択肢は無いのと一緒

様々な理由で、最善を選ば(べ)ない人がいることはわかってもらえたと思う。で、このことを言葉にすると、「理由はどうあれ本人が選べない選択肢は無いのと一緒」だということ。周りの人がどんなに見えている選択肢でも、本人から見るとその選択肢はグレーアウトしていて選べない状態なんだ。ゲーム風に言うと。だから、どんなに周りが説いても無駄になりがち、というわけ。

最善を選べない人との接し方

最善を選べない人に選べるようにするには、邪魔をしている楔を取り除くことだ、とさっき書いたけども。その上で、取れる選択肢は大きく2つある。関わらないようにするか、楔を抜いてあげるかだ。もちろん、抜こうとして抜けなければ諦める、ということもできるだろうけど。

ホリエモンが、話を理解できない人を切って捨てるのは、その楔を抜くメリットよりデメリットのほうが大きいからだ。そんな人達に関わるより、話の通じる有能な人と関わった方がメリットが大きいから。有能で話の通じない人なら多少アクションを起こすかもしれないけどね。逆に、選択肢があることを教えてくれるだけ優しさすら感じる。正直いって、選べない理由を一々取り除いていくなんてこと、これくらい有名な人がやってられるわけがないんだから。

もし君たちが「最善を選ばせたい」と思うなら、境界線を作っておくといい。説明してわからなければ離れる、実際に見せてわからなければあきらめる、などだ。

意固地になってる人の楔は、浅いものか深く刺さっているかの判断はしづらい。場合によっては絶対抜けない場合もある。だから、どこまで関わるかの線引きは大事なんだ。

「理解されない正論は〜」で書いた内容とも繋がるかな。無理に相手に正論を理解させようとしても、絶対にできない理由があるときもあるんだ。

そんな感じで。人間は本能や感情に支配されがちだからね。最善だけを選んで生きられる人なんてほとんどいないよ。それを踏まえて生きていきましょう。というお話でした。

んじゃ、またね。

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