私生活でも仕事でも共通することなんだけど、ミスで悩んだりすることない?もし悩むことがあったら、この話を思い出してほしい。多分1〜2割くらいミスを減らせるんじゃないかな。体感だけどね。
「残心」とは
残心(ざんしん)とは日本の武道および芸道において用いられる言葉。残身や残芯と書くこともある。文字通り解釈すると、心が途切れないという意味。意識すること、とくに技を終えた後、力を緩めたりくつろいでいながらも注意を払っている状態を示す。また技と同時に終わって忘れてしまうのではなく、余韻を残すといった日本の美学や禅と関連する概念でもある。※wikipediaより
お父さんは、剣道をやってた時にこの残心という言葉を知って、身につけていったんだけども。その時は確か、「たとえ相手を倒したとしても、相手がもしかしたらまだ動けて、気を抜いた瞬間に襲われるかもしれない。だからそうなっても大丈夫なように油断しない意味がある」って教わったかな。まぁ、油断を無くすって捉え方でもいいかも。
なんでこんな話をするかというと、振り返ってみると剣道以外でもこの(残心)に助けられたことが何度もあったなぁということに気付いたので、伝えたいと思いました。
実際に起こる油断
私生活だと、例えば出かける時。普段通りにすれば忘れないようなことも、次のこと…例えば目的地についたら何しようなんて考え事をしてたりすると、あら不思議。「あれ…鍵閉めたっけ?」「エアコン切ったっけ?」となる。
仕事とかだと、例えばメールを送ったとき。次の作業に気を取られていると、次の日「メール届いてないんだけど?」と連絡が。確認してみると、送り先のアドレスが間違っていて、届きませんでしたメールが返ってきてたり、とかね。あとは送信ボタン押せてなかった、とかもあるなぁ。
行動が完了した瞬間は最も油断する時
何かに気を取られて油断することもあるけど、一番は何かが終わった時。誰しもが一息抜けがちだけど、その時が一番怖いんだよね。油断って書き方したけど、もっと言うと無防備になる瞬間だから。これはもう誰しもが元々そーゆーもんだと思う。だからこそ、普段からの残心の意識が大事になってくるんだ。
「残心」を身近な言葉にすると
「残心」を身近な言葉にすると、個人的には「確認」だと思う。厳密には違うけどね。普段の生活に取り入れ易くするいい単語だと思う。本来は、足元の確認も意識の端でしつつ次のことも見ないといけなくて、残心ってもっと高度なんだけども。残心の一部として、生活においてはまず足元をしっかり確認することから始められると思うんだよね。それが進化してくと、初めて「残心」やら「常在戦場」なんて言葉が使えるようになってくるよ。
例えばどうするか
家のドアの例で言えば、鍵を閉めたあとに実際にドアを引いて、確認した事実を作る。
メールなら、例えば先方に確認の電話を入れる、等々。「完了した」と判断できる事実を作ることが大事になるよ。
え?その確認自体を忘れちゃうって?それも残心ができてないって話ではあるんだけど…。その場合、古来から行われてる対策があるよ
古来からの対策「チェックリスト」
あ、今ちょっと馬鹿にしたでしょ。それで直ったら苦労しねー、とか、結局面倒くさくなって使わなくなるやつー、とか。それは、そう。
ただね、個人の考えだけど、チェックリストってチェックするのは目的の半分だと思うんだよね。実際、チェックリスト使ってたら漏れは減らせるかもしれないけど、ちょっとしたことなら使わないで仕事できた方が早いし楽じゃん?それでもこのチェックリストって無くならないんだよね。それは何故か?
繰り返すことで身体に「残心」を覚え込ませるツールだと思うんだよ。
仕事をして、終わったー!って油断して、チェックリストの記入を忘れてたら、それは完全に油断してしまった証拠になるからね。自分で残心が問題ない、と判断してやめるならいいけど、面倒くさいからチェックリストを使わなくなった、って人は一度自分の油断度を確認するといいよ。
最後に
ということで、お父さんの思う残心の大切さでした。残心のメリットは、細かいミスから大きなミスまで減らせること。余計な不安を減らせること。あとは上には書いてないけど、感情のコントロールを意識できるようになること。普段の生活で絶対役に立つ考え方だから、この「残心」という概念を身に付けてほしいな。
じゃ、またね。