こちゃのブログ

映画「ダンジョンズ & ドラゴンズ」を見てきたよ!

公開直前まで映画になることを知らなかったんだけども、この映画のタイトルを見た瞬間に「絶対見に行く!」ってなって、丁度土曜日が4/1のファーストデイだったので、見てきました。

元のゲームも面白かったんだけど、それに加えて青春の思い出的なこともあったので、個人的にスルーするわけにはいかなかったわ・・・。

そんなわけで、感想を言う前にちょっと昔話。昔バンドを組んでたんだけど、そのバンドのルーティンが、スタジオで練習が終わった後に必ずゲーセンに行って、ダンドラとGG(ギルティギア)を遊んで帰るというもので、当時それを知らずに途中加入した僕も強制的に参加することになったとゆー。

知識が無い中、周りの3人がベテランで、僕がいてもワンコインでクリアする猛者ばかりだったので、当時はストレス無く遊ばせてもらってた。種族や職業を選んで戦えることにわくわくしたし、(ぼくはいつもエルフだった)魔法があり、魔法剣もあり。ステージセレクトや隠し部屋探索もありと、本当によくできたゲームだなって思ってた。

当時は4人同時プレイをするゲームをあまり経験してなかったのもあって、全部が新鮮だったので、未だにあの頃の雰囲気が思い出せるもんね。いやー、楽しかったなぁ。

あと、その後にVITAとPS3で発売された、ダンジョンズ&ドラゴンズの流れをくむ「ドラゴンズクラウン」もやりこんだ。最高だった。(そこでも使用キャラはエルフ)

で、気になる映画のレビューも見たけれども、評価が4.1だった!これは安心して見に行ける・・・!気がする!楽しみだなぁ。

さて、そんな期待値が高い中観に行った映画がどうだったかと言うと…!

率直に言います。※あくまで個人の感想です

見た後…いやむしろ最初のほうで思った。…ナニコレ?って。個人的には⭐︎にすると2.5かな…3にはいかないな…。マジでオレは何を観に来たんだっけ?ってなっちった…。

多分ね、ベースになっているのは上で書いたゲームの「ダンジョン&ドラゴンズ〜シャドーオーバーミスタラ〜」だと思うのよ。ボスキャラが出てたからね。他のゲームやTRPGの要素も混じってたらごめん。そっちはわかんない。

まずね、ゲームの重要な要素の一つでもある”種族と職業”について。
ゲームでは、異種族はエルフとドワーフ。あとは人間の職業でファイター、クレリック、シーフ、魔法使い(マジックユーザーだったかな?)が出てくるんだけど、映画は魔法使い以外の職業がわかんない。ぜんっぜん関係なさそうなのばかりで、説明も特になかったから。

モンスターについては、一部ゲームのキャラが出ていた感じ。細部は違ったけど。
さっき言ってたボスモンスターなんかは、名前は出ずに出演。あれも説明無かったらゲームやってない人はわけわかんなかっただろうなー。

最悪だったのは、タイトルになってるドラゴンがもう…ヒドイ!もう見てらんない!おれはかっこいいドラゴンを期待してたよ!強敵ドラゴンに、必死で立ち向かっていくパーティを期待してたよ!がっかりしすぎて思わず一人称が”オレ”になっちゃったよ!

それでもかろうじて、いくらかダンドラ要素っぽいものを見つけられたけど、多分予備知識ない人は、このドラゴンがなかったらどこにもダンドラ要素を見つけらんなかったと思う。切ない。

キャラについてはこんなとこかな。

じゃあ、ストーリーはどうだったの?というと、

結論から言うとあなたたちなんのために旅してたの?という。最終的には巨大な陰謀を阻止するけど、爽快さのかけらもなかったよ…。

コメディ寄りで物語を作ろうとしたんだろうけど、それが見事に噛み合わなかった印象だった。
主人公が常に人を馬鹿にしてばかりで、人として共感できなかったのも大きいかな・・・。
死体漁りをして、その死体を放置する主人公って、どう思います?

主人公の早とちりで冒険しなきゃならなくなって、最終的に主人公は大元の目的を達成できないし、客観的に見たら全然めでたくなしめでたくなし。最初の早とちりがなければ、下手したら冒険しなくてもよかったまである。ラスボスを倒したのも、最後たまたま悪事に気付いたから倒しに行ったってだけだったし。
全体を通して必然性みたいなものがなくて、見てて辛かったぁ。

じゃあキャラに焦点を当てたらどう?となると、みんななんとなくコンプレックスを持ってるけど、こっちも共感できなかったんよね。例えば、駆け落ちしたけど結局夫婦うまくいかなくて別れたって話を聞いて、観客はどう感情移入すればいいんだろう?という。しかも、相手が特に悪いってわけでもないのに。みんながみんなそんな感じ。

見所は?

人物についての見所は、魔法使いが実力的に遊び人から賢者に成長することくらいかな。

昔の人ならわかるかもだけど、GS美神の横島君が最後の方で覚醒する感じ。見どころというほどでもないけれど、印象に残った。

全体を通しての見所だと、映像の見せ方がすごかったと思う。特に印象に残るのは、仲間が敵に見つかって逃げるシーン。結構な尺がある中で、普通の人間では体験できない視点での逃亡をカメラが追っていく感覚は、一見の価値ありかもしれない。素直に「あ、すごいな」って思った。

その他にも、点で見ると素敵な場面がちらほらあるんだけど、それらの点と点が線で結ばれなかったので、全体的に残念に感じてしまった感じ。もったいない。

ダンドラファンとしては、あくまで個人的にだけれど、残念に感じた作品でした。予備知識のない人は、理解が難しいんじゃないかと思いました。久しぶりにがっかり。

まとめ 伝えたいこと

ということで、個人的には見ない選択肢はなかったけど、期待はあまり持たずに見たほうがいい映画だったと思いました。逆に、タイトルだけで釣られた自分はちょれーなーと気づいてしまった。反省・・・。
とはいえ、全体的にはハムナプトラとか、ジュマンジ2なんかが好きな人は、割とささるのかなぁ。
レビューはね、結構評価高めが多かったので、それと全然違うこと書いてるぼくの感性のほうがもしかしたらおかしいのかもしれない。なので、もしこの記事を見てて映画を見に行く人がいたら、あなたの率直な感想もよければ教えてください。ぼく自身の世間との間隔のズレに気付けるかもしれないので。

ちなみに、4歳の息子と観に行ったのですが、途中で「もうかえろー?」と言われたことを追記しておきます。

ってところで、今回はこのへんで。あでゅー

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