こちゃのブログ

正しいことを言っているのに、何故うまくいかないのか

先日、後輩が一人退職しました。
担当していた上司は親身になって色々教えてたし、
その上司は基本的に間違ったことは言わないタイプ。
でも、その後輩はやめてしまった。

これだけ聞くと、後輩に何か問題があったのかな?と
想像するかもしれません。
でも、私含め同僚達からすると、あ~あ、やっぱりな。
という印象。

その後輩から相談も受けていましたが、耐えられなかった
原因のほとんどが、その上司の元で働きたくないというもの。

後日、その上司は「彼はなんで辞めたんだろう・・・?自分は
間違ったことは言ってないし・・・。きっと、彼に問題があった
に違いない」と、一瞬悩んだ末にそう結論付けていました。

きっとその上司は、一生そのスタンスを続けていくんだと思います。
私なりに、その上司の考え方と周りの捉え方のズレについて
深堀りして考えてみました。

正しいことを言っているからといって、
それが正しい行動とは限らない。

結論を言ってしまうと、そういうことなんだと思います。
極端な例えでいうと、大勢の中で大きなオナラをしてしまった知り合いに、
「お前今大きなオナラをしただろう。恥ずかしいやつだな」とわざわざ声を
かけに行く人をどう思いますか?
デリカシーのない人、思いやりのない人、空気を読めない人。
そのような評価をするのではないでしょうか。
この場合は、声をかけるという行動自体が間違っているといえる
パターンです。

次は極端ではなくて、日常でありがちな例ですが、
失敗した人間に対して、
「慎重に進めてたもんな。想定外のことだったんだと思う。
 次はこう対策したら似たようなミスをなくせると思うよ。
 反省はしても気を落とさずに次頑張ろう!」
と声をかける人と
「おまえこの程度のことも予測できなかったのか。会社での
 おまえの価値ないんじゃないか?給料程度の働きはしろよ」
と声をかける人

比べてみてどうですか?両方とも同じミスに対して、次は似たような
ミスをしないように声をかけているのですが、ニュアンスが天と地です。
でもね、このケース結構あるんですよ。ちなみに、冒頭に書いた上司は、
今回の後者のほうです。

今回は、ミスに対して声をかけに行かないわけにはいかなかったのですが、
言い方という行動が正しくなかったパターンですね。

人は、簡単に見つかる欠点を安易に指摘しがち

あの人、こうだったらいいのに・・・。
なんてこと、考えることはありませんか?人はえてして、人の欠点が
目に付くものです。そして、それが直ればその人はもっと良くなる、
もしくは自分にメリットがある。そんな考え方、場合によっては善意で
その欠点を指摘しがちです。
それが必要な場面もあるかとは思います。でも、欠点を指摘されて喜ぶ
人は実は中々いません。なので、一度余裕を持って考えてみて欲しいの
です。
それを言うことは正しいか?言うとしたらどのような言い方をすれば
いいか?

言い方一つで、その言葉は凶器にもプレゼントにもなります。そのような
意識を持つことで、日常のコミュニケーションがよりよいものになるのでは
ないでしょうか。

どうせなら、相手の良いこだわりを指摘する

欠点を見つけるのは容易いと書きました。ということは、逆に良点を
見つけるのは難しいということでもあります。

探してみてはどうでしょうか。そして、それを言葉として伝えることは
ポジティブな結果につながりやすいです。

褒められて嫌な気分になる人がどれだけいるでしょうか。
自分がこだわっていることに気付いてもらえたらどんな気分になりますか?
普段からそのように行動に気を遣うことで、正しいことを言うことと正しい
行動を行うことがリンクしていくと、私は思います。そうすることで、
世の中でうまくいくことも増えていくんじゃないかと、私は思います。

そう自分に言い聞かせて。明日も頑張ります。

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