余計な情報を省く
具体的な方法は別記事で書くけれど、じゃあ楽譜も読めないでどうするの?
というところ。
結論から言うと、余計な情報を省いた”指示書”を作る。
楽譜っていうのは、目で見る”指示書”で、目でしか情報が受け取れない
場合は楽譜をしっかり読めないと曲を再現することはできなくなってしまう。
けれど私たちは、耳でも情報を受け取ることができるんだよね。
だからカラオケに行った時も、楽譜がなくても聴いたことがある曲を歌える
でしょ?それは、耳から指示書をしっかり受け取れているから。
既に知っている曲を弾こうとする場合、大抵はその目からの情報と耳からの
情報が重複してることになっちゃう。
だから、耳で受け取り切れない情報だけ楽譜の代わりにあれば曲を再現できるってわけ。
最初から楽譜を読もうとするのはとても大変
初心者向けのピアノサイトを見ると、ほとんど必ず「楽譜を読めるように
なりましょう」と書いてあって結構ビックリするんだけど、私は最初にそれ
をする必要はないと思うんだよね。だってこれってつまり、いきなり「英語
を読めるようになってください」って言ってるようなもんだから。それも
単語も文法も初めて勉強する人に。
初心者に、そんなハードルが高いことをいきなり求めて、長続きするはずない
だろー・・・って思う。
趣味でピアノを弾きたい人は、瞬間的に読譜できる必要はないし。
具体的に、どこがハードル高いと感じてるかというと、英語の場合は
単語を見る→読み方、意味を考える→文法と照らし合わせて文章を理解する、
という感じで、ざっくりだけどプロセスがいくつもあって。
慣れれば単語の意味は読んだ瞬間に浮かんでくるかもしれないけど、慣れるまで
は、読めない単語がある度に検索しなきゃならない。
読譜も同様で、音符を見る→何の音か認識する、オクターブを認識する、
音の長さを認識する→認識した通りに弾く。と、いくつものプロセスを
瞬時に行わなきゃいけない。
この作業を、丸丸一曲分、しかも一回弾くたびにできる?
例えば、↓の音を初心者が認識するためには、
最初は ドレミファソ と順番に辿っていって、やっと”ソ”の音だとわかる。
さらに、4つ伸ばすんだなーとか、どの鍵盤だーっていうのを認識して、
やっと鍵盤を押すことができる。
この作業をしながら曲を弾く練習するのってしんどいでしょ?
しかも、一度だけじゃなくて、反復練習する度に1音1音確認しなきゃいけない。
1曲にいくつ音があると思ってんの!!って感じ。
だから、この面倒くさいプロセスは省いちゃっていいと思うんだよ。
ほら、赤ちゃんって聴いてるうちに英語喋れるようになるっていうし。
こちゃ式の練習法してたらいつの間にか楽譜読めるようになってた
って感じでいいと思う。
別のページで具体的な方法もしっかり書くので、試してみて。
とにかく、今楽譜が読めない人も、そんなに構えないで。ピアノを弾く以上、
楽譜を全く無視することはできないけれど、かといってピアノを楽しむ上で
そこまで重要な要素じゃないから。
読譜ができなくてもピアノは弾けるよ!